一般的なカテーテル検査の流れ

【前日】検査の前日の昼過ぎに入院。
特にやることはありません。問題無ければゴロゴロして夕食です。
【当日】検査の2時間程前から忙しくなります。
手首に麻酔用のテープが貼られます。湿布のようなテープです。
2時間前から点滴が始まります。
時間が来たら、歩いて検査室へ行きます。家族も一緒です。
本人は検査室へ。家族は控室へ。私の病院では、控室で心臓にカテーテルが入って何やら行っている様子がモニターを見ることができます。
30分程で検査が終わります。
そのまま歩いて検査室から退室して、家族と一緒に検査結果を聞きます。
病室へ戻り点滴が終われば、点滴針が抜かれます。
手首に巻かれた止血のバンドが外れるまで少し辛いです。
後は、自由です。
【退院】翌日、体調に問題なければ午前中に退院です。
ビジネスホテルであれば、2泊となりますが、病院だと、最終日も入院費を取られます。ホテルだと朝食後にチェックアウトなんですが。。。
でも、その日の午後には次の検査入院の患者がやって来ます。つまり、病院は、1日で2倍美味しいってことになります。

この検査のひと月程後に、本番のバルーンやステントの治療のために今回と同じことを行います。そして、検査の後にそれぞれ同じ事を口にします。「検査の時に悪い所が分かったら、その場で処置してくれればいいのに」ごもっともです。

カテーテル検査準備

ついに検査らしい検査の日です。
今まで何回か経験したカテーテル検査と同じスケジュールで検査は進みます。
カテーテル検査自体はもう何度か受けているので心配はしていないのですが、点滴の針を入れる血管が見つからず、看護師4人交代の5人目がいとも簡単に。
検査と言っても親族の立会いが必要です。

カテーテル検査開始

カテーテル検査室が何部屋か並んでいます。この病院は救急病院なので、私の様な心筋梗塞の救急搬送があるとカテーテル検査の順番がズレます。
中は大会議室って感じの空間の中央に無機質なベッドが置かれ、側面にはディーリングルームの様にマルチモニターが並びます。もちろん清潔な部屋。匂いだけで衛生的なことを感じます。部屋の隅にブースがあり、ここにオペ看などが詰めてモニターチェックしています。また、点滴の管を通して薬剤を投入したり、造影剤を入れたりのコントロールをしているようです。医者は私の視野の中には確認できません。色々な指示を出す声がし、助手が大きな声でブースに伝えます。機材の指示です。

最初の痛み

さあ、検査が始まります。
まず、事前に麻酔用のテープを手首に貼った部分からカテーテルの管を血管に入れます。おおよそ2mm程の管が手首から入ります。麻酔テープが貼ってあり、さらに部分麻酔の注射が打たれていても痛い。慣れた医師は一発で決めるが、経験が浅いと点滴注射の様に何度もリトライされる。今回は、三度目に入って行った。

第2の痛み

造影剤を入れて、血管の狭窄の状態を確認します。直接、カテーテルの先からピンポイントで造影剤を入れるのかは分からない。
色んなパターンがあるが、漏らしたと思うほどジワーッと身体が熱くなる。これはそう痛くはない。一度、心臓シンチ検査をした時は、心臓に負荷をかける薬剤を投入され100mを自分の限界以上に強制的に全速力したような苦しみを感じる。これは、今までで一回だけ経験した。

第3の痛み

私的には、これが一番痛い。激痛というものではなく、カテーテル検査の後の手首の締め付けである。
空気で圧迫して、カテーテル検査用に開けた手首の穴から血液が逆流しないようにきつく締め付けます。
輪ゴムを指に幾重にも巻いて、血液が止まってうっ血したような状態が何時間も続きます。今回、4時間程で開放されると聞き楽勝と思っていたら、翌朝の7時まで延長と言われ凹みました。
これがカテーテル検査入院の流れです。
検査結果はかなり悪く、一月後に再入院で大手術となった。
詳しい内容は追記します。今日はここまで。



<追記>
結局、心臓バイパスと大動脈瘤の人工血管の同時手術を行うことに。大動脈瘤は以前4cm位と言われていたのが、今回は6cmに成長していました。CTの画像では生わさびみたいな大動脈瘤がくっくりと。
5時間、3時間の合計で8時間位の手術になるようです。事前の準備があり、再入院してからも絶食期間などかなり大変そうです。1時間程心臓外科の先生が詳しく説明してくれました。ここまでくると先生を信じて天命に任せる他ありません。
他の方の日記ぶろぐを読むと、さらに大変さが伝わります。
またICUかーとか、3、4日は完全に意識もうろうだなとか、最後にまたカテーテル検査があるのかなど色々と想像してしまいします。
その方のブログでは、医療費が300万円超えている。
偶然に、サロンで一緒になった女性が同じ手術を受けたそうで、その時の医療費は600万円を超えていたそうです。
最終的には、高額医療制度や更生医療などで低額に納まることを考えると、日本の健康保健制度は素晴らしいと実験する瞬間です。
あれやこれやと入院グッズを考えていたが、どうやら、天井を見上げながら過ごす時間が多そうです。それはそうでしょう、胸を骨ごと切り開き、切腹までするのですから鎖骨の中心位からヘソの上あたりますバッサリですですから、傷口が塞ぐまで何もしてはいけない状態になるようです。

そんなこんなで、今回の心筋梗塞の緊急搬送からの記録を終えます。
明日、静養日で明後日の午前に一時退院です。
夜は、病院の近くで大花火大会が開催されると言うのに見ることもなさそうです。
これで、2年連続花火を見ない夏になりました。

次は、色々な医療制度について書いてみたいと思います。