【第25回】HCU(High Care Unit)へ移動

この心臓バイパス手術の体験記の投稿が滞り、随分日数が過ぎてしまいました。
私の筆不精的な性格もあるが、一般病棟へ移るとリハビリなどで忙しく落ち着かなかったことも原因の一つ。また、傷口が痛くて投稿どころではなかったという理由もありました。

忘れてしまわないように、記録に残しておきたい。
今日の記事再開までにいろいろと身の回りで環境の変化があった。それらも含め記事にしていきます。

手術後3日目に、HCU(High Care Unit)へ部屋が移動となる。
同時期に隣に来たアジアのご婦人と英語ができない看護師たちが翻訳機を介して容態を聞き取っている。これだけ多くの職員がいて英語が話せる人間はいないのだろうか!?
きっといるのだろうが、下手に手を挙げると余計な仕事をさせられるからか率先して喋る看護師もいない。数名の看護師が英語で四苦八苦している姿を横目に車椅子で移動であった。
アジアのご婦人とすれ違う時、軽く手を振って「How are you feeling today?」と言ってやった。通じたかは分からない。

《high care unit》高度治療室。ICU(集中治療室)と一般病棟の中間に位置する病棟で、ICUよりもやや重篤度の低い患者を受け入れる治療施設。手術直後の患者などを一時的に収容する病室。

ICUは空気が淀んだ感じがしたが、HCUは若くてなかなか美形の看護師ばかりで頼り甲斐がありそうだ。
あいかわらず、傷口は痛む。トイレにいけないのでオマルが持ち込まれた。美形の若い看護師さんばかりであることが、おじさんに少し羞恥心を与えるが、恥ずかしがっていてはダメなので、自分は患者だと言い聞かせた。(当たり前なのだが、なかなか病人としての自分を認められないものだ)
この日は、昼過ぎから台風が近づいてきていて、日勤の看護師が帰宅できるかそわそわしている。
とはいえ、病室の中の私には外の天気は関係ない。
夜になり、台風は上陸したようだ。風が建物を切る音がする。そんな夜中の2時頃、カーテンで仕切られているから詳しくはわからないが、向かいの老人が亡くなったようだ。
昼間は、痰をバキュームされたりして気配がしていたのに・・・そういえば静かだった。
夜勤2人体制で一人が仮眠中だろう。看護師が親族に電話している声が聞こえてきた。台風でこちらに来られるかのような話をしていた。
ここでも、気がつけば亡くなっている。仮眠から帰ってきた看護師が亡くなったと報告を受け少しお怒りであった。
後輩看護師の冷静すぎる態度に、少なからず担当看護師であった看護師は、容態が急変した時になぜ自分を起こさなかったのかという怒りだった。ごもっともである。

不思議なことに、ICUの方が生命の危険度は高いはずなのだが、ここHCUの方が看護体制がしっかりしている。

そういえば、ICUからHCUと移る間まともに睡眠をとっていない。痛くてうとうとする程度で眠れていない。
夜が明けると食事が始まるようだ。
どうやらこの病院は、術後ICUで2泊しHCUで2泊したのちに一般病棟へ移ることが決まりのようだ。

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