流石に3日目に入り、何も食べていないとたまらない。看護師にお願いして、デザートだけでも出してくれと頼むと栄養士と交渉してくれたようだ。
日勤の看護師が「夕食を楽しみに」と意味深な笑みとともに帰っていった。
さて、夕食はと言うと「プリン」「ゼリー」「ヨーグルト」とお昼のメニューの中から、食べやすそうなものを並べてくれた。私としては、「吐き出してなるものか」である。なんとか嘔吐とお別れできた。ただ、翌日の朝食と昼食も豪華デザートで、甘味がありがたく喜んで食べたが元は病院食で大して美味しくないことに気づいた。普通の食事が摂りたい。希望がかないその日の夕食から、普通食になった。この頃にはスッカリ体調も回復していた。と思っていたのは私だけで、実は深刻な状態にいつ陥ってもおかしくない状況だったようだ。
ベッドがあり、足元に担当看護師の作業用の机があり、四六時中観察されていると言うのは大袈裟でも、何かと世話をしてくれる。