【第26回】HCUから一般病棟へ

やっと集中治療室から一般病棟へ移動する日が来た。
朝はおかゆの朝食が出された。ゆっくりではあったが食べることができた。移動は夕方とのこと。この病院はチェックインは午後2時以降、チェックアウトは午前11時までと決まっている。そのため入院患者の部屋割りが決まってから一般病棟の部屋が決まるようだ。
昼前に、今まで診察はしてもらったことはないが外来で診察を待つ間にいつも院内をぶらぶら歩く名物医師がやってきた。私はこの医師には好感を持っていた。看護師の評判もいい。それまで何科の医師かもしらなかったが、消化器の医師であることがわかった。
その医師が「大手術だったねーー」と触診し、経過は良いようだと言い残して去っていった。術後一番安心したかもしれない。
この日は、別に検査もなく移動するのをベッドで待つだけだった。看護師が来て身体を拭いてくれた。
きっと自分なら、家族にも彼氏(彼女)にも進んでやらないかもなぁと思った。
さらに看護師は、洗髪をすると言う。まだまだ激痛のため躊躇していると寝たままベッドで洗うと言う。任せていると暖かいお湯が頭に注がれ綺麗に洗髪をしてくれた。
何度「ありがとう」を言っただろうか。。。ふとそんなことを考えながら看護師に「ありがとう」と告げた。

実は、私の向かい側によく喋るジジイが入って来た。ずっと喋っている。神経質らしく同じ事を何度も喋る。どうやら、自分がはいてきた靴が気になってしょうがないようだ。そして、家族にこのHCUが他の患者と一緒でいやだから個室に移ると言っている。「どうせ1割負担だから」などとのたまっている。久しぶりに可笑しかった。個室は保険適用外ですけど。。。

お昼ご飯もおかゆ。完食した後テレビを見て過ごし午後2時過ぎに一般病棟の看護師が迎えに来てくれた。
そして、年寄りばかりの6人部屋へ移動になった。
入り口、真ん中、窓際が空いているのでどこが良いか聞かれた。迷わず「窓際」を選んだ。
どこの病院もそうだが、真ん中は両サイドから物音がし、そして狭い。入り口と窓際は広いのだが、入り口は出入りが気になる。やはり窓際が一番である。
そんな時期の体調であるが、胸から腹部の切腹の傷跡が痛い痛い。じっとしていても痛いが、少し動くと「いてて・・・」と声がでてしまう。そして一番痛いのは、ふいに出るクシャミである。こればかりは激痛に対する構えができないうちに突然かつ豪快に訪れるため痛みがはんぱではないのだ。

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